民法の問題文の読み方
(※以下、授業で使っているレジュメの抜粋です。全科目共通の項目として「事案処理方法の基礎」「問題文の読み方」「論点知識へのスタンスと使用テキスト」「応用問題の事案処理方法」「過去問のクセ」の5項目があります。前三者はブログに載せています。)
◆問題の読み方
◎軸は所有権と法律行為
・民法は法的効果の積み重ねで結論が出る。その積み重ねをたどるために、所有権・法律行為に赤線を引き、法律行為に準じるもの(※準法律行為ではありません。弁済とか対抗要件具備とかです)に赤の点線を引くと、事案が整理しやすい。
→この法律行為の赤線を図示すれば法律関係図になるのを分かってもらえるでしょうか。私はこの法律関係図に加えて、請求を「⇒」で書いていました。
→また、問題文の文章の隣に法律関係を書いていました。答案構成用紙がもったいないのと、問題文のどこに何が書いてあるのか分かりやすくするためです。こう書くとたとえば第一売買と第二売買が離れてしまいますが、第二売買のところで第一売買の法律関係図も書き込めば見やすくなります。
◎パズル→サラサラ
・民法はサラサラ書く。要件に当てはまる事実が端的に書かれている。パズルになっている。端的に拾えるように書かれている。答案を書くときもサラサラと端的に事実を拾い、要件にあてはめていく。
(補足)
・書くときは、争点(論点)を意識して厚く書く(といってもサラサラとだが)。争点となっていない要件は簡単な言及で良い。ただし書くことは忘れずに。全要件検討が基本のルール。