会社法の問題文の読み方
(※以下、授業で使っているレジュメの抜粋です。全科目共通の項目として「事案処理方法の基礎」「問題文の読み方」「論点知識へのスタンスと使用テキスト」「応用問題の事案処理方法」「過去問のクセ」の5項目があります。前三者はブログに載せています。)
◆問題文の読み方
◎法律行為への着目
・会社法も法的効果の積み重ねで結論が出る。法律行為(決議、取締役の契約等)に赤線を引くと事案が整理しやすい。
→会社法は、時期によって訴訟が異なるので意識する。差止め→取消しが基本。他には、決議の前後、株式発行の前後など。これは法律行為の前後になるので、赤線を引くと自然と整理できる。赤線を引きつつ、意識するとよい。
◎組織関係
・また、組織関係(公開・非公開、株主、代取等)は、議論の基盤になるので赤線を引く。問題文の左の隙間に簡単に書き込むとよい。
◎瑕疵を探す
・事案処理方法で、会社法で書くべき4項目の話をしましたが、この帰結として、問題文では瑕疵を探すことになります。要はルール違反ですが、基本的に条文に反する行為が瑕疵になります。招集通知出さないとかですね。
◎事実関係の書かれ方
・憲民刑と商法は、問題文がほぼ完全にブロックパズルとなっており、使わない事実があまりありません。商法は民法とほぼ同じで、ピックアップすべき事実が端的に書かれています。上記の瑕疵を探す話と合わせると、瑕疵をピックアップすることになります。